屋根塗装は「塗るだけ」の作業と思われがちですが、長く安心して住むためには、“塗装後に雨水がきちんと排水される状態” を確保することが非常に重要です。
そのために行うのが👉 縁切り(えんぎり)作業です。
縁切りの重要性とは?
特に長野県北部(長野市・須坂市・中野市・上高井郡など)は、積雪・湿気・寒暖差 によって屋根内部に水が溜まりやすく、縁切りの重要性が他地域よりも高い傾向があります。
この記事では、
・縁切り作業の目的
・必要な理由
・タスペーサーとの違い
・施工店の視点から見た注意点
をわかりやすく解説します。
■ 縁切りとは?屋根材の隙間を確保するための重要作業
スレート屋根は施工時に必ずわずかな隙間があり、ここから雨水が排出されます。
しかし、屋根塗装を行うと、塗膜によってその隙間が塞がってしまう ことがあります。
隙間が塞がれると…
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雨水が屋根内部に溜まる
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冬に凍結 → 膨張 → 屋根材が割れる
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屋根裏の湿気や結露
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雨漏りの原因になる
この “水の逃げ道” を確保する作業が 縁切り です。
縁切りを行うことで
✔ 正常な排水
✔湿気の滞留防止
✔ 屋根材の劣化防止
✔ 雨漏りのリスク軽減
につながります。
■ 長野県北部では縁切りが必須な理由
地域の気候と屋根環境により、長野県北部では縁切りの重要度が高まります。
● ① 積雪で屋根に水が溜まりやすい
雪解け水が排水されにくく、隙間が塞がっていると内部に水が入り込みます。
● ② 冬の凍結で屋根材が割れやすい
水が隙間に残った状態で凍ると、膨張してスレートを押し割ります。
● ③ 湿気・結露が起きやすい
屋根内部に湿気がこもり、カビ・劣化の原因に。
この地域性により、放置すると雨漏りリスクがさらに高まります。
■ 縁切りの方法|手作業とタスペーサーの違い
縁切りの実施方法は2種類あります。
● ① 手作業による縁切り
塗装後に専用工具を使って屋根材の隙間をひとつひとつ切り開く方法。
メリット
✓ コストが抑えられる
✓ 屋根の状態に合わせて細かく調整できる
デメリット
✗ 手間がかかる
✗ 職人の技術差が出やすい
✗ 塗膜にひびが入りやすい場合もある
● ② タスペーサーを使った縁切り【現在の主流】
スレートの重なり部分に タスペーサー を挿入し、
常に適切な隙間を確保する方法。
メリット
✓ 経年しても隙間が維持される
✓屋根を痛めずに作業できる
✓ 安定性が高く、雨水がスムーズに排水
デメリット
✗ 手作業よりはコストがかかる
タスペーサーは、屋根塗装の品質を大幅に高めるため、現在は一般住宅でも標準採用されることが多い部材です。
■ 新築時は必要?メンテナンス時は必須!
● 新築時
✔ 必要ありません
スレート屋根自体に適切な隙間が確保されています。
● 再塗装時(メンテナンス)
✔ 必ず必要
塗膜が隙間を塞ぐため、そのままでは水が排出できません。
縁切りの有無で、屋根の寿命が大きく変わります。
■ 縁切りをしないとどうなる?
縁切りを怠ると…
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屋根内部に水が溜まる
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結露が発生
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スレートの破損
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軒天・屋根裏まで湿気が広がる
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雨漏りにつながる
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修繕費が高額になる
適切に縁切りを行うことで、屋根の防水性能・耐久性を守ることができます。
■ まとめ|屋根を守るために“縁切り”は必要
屋根塗装の縁切りは、防水性・耐久性・雨漏り防止のために欠かせない工程 です。
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タスペーサーが現在の主流
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新築は不要だが、再塗装時は必須
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雨水排水が正常化し屋根の寿命アップ
縁切り作業が適切に行われることで、長期的に屋根を守ることができます。
無料見積もりも承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
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